うさぎ好きのみなさん!
うさぎの食欲不振について正しい知識をお持ちでしょうか?
うさぎの食欲不振はかなり重要な健康のシグナルです。
私たち飼い主は家族であるうさぎの体調をしっかり管理する義務があります。
今回は、そんなうさぎの「食欲不振」について詳しくご紹介させていただきます。
うさぎの食欲不振は危険!原因や対処方法について
では、うさぎの「食欲不振」についてみていきましょう。
うさぎの食欲不振は危険!?
うさぎの食欲不振は超がつくほどの危険サインです!
うさぎは1日食べることができないと死ぬと言われており、うさぎが食べないということはそれほど危険な状態だということです。
うさぎが1日食べないと生きられない理由は体のつくりにあります。
うさぎの体は、腸管からの栄養が滞るとエネルギー不足になり全身に散らばっている脂肪を肝臓に集め、それを足りないエネルギーに変えようとする性質を持っています。
この集められた脂肪をうさぎの肝臓は処理しきれなくなり、肝臓の機能がすぐに低下していきます。
では、うさぎがいつも食べているエサを食べないときはどうしたらいいのでしょうか?
うさぎの食欲不振はすぐに病院へ!
基本的にすぐに病院へ連れていきましょう!
多少量が減る程度の軽い食欲不振であればいいですが、一切食べない、一切水を飲まないという状況であれば命に関わります。
もし普段あげているペレットを食べない、チモシーを食べないということであればもしうさぎの好物(おやつや果物)で構わないので与えてみましょう。
その好物も食べないようであれば他は何も考えずに病院に直行です。
うさぎの食欲不振の原因は!?
うさぎの食欲不振の原因は様々です。
正直、この原因の究明は獣医師でも難しくすべての原因を究明できるわけではありません。
しかし、食欲不振の原因は主にこの2つが原因になると言われています。
- 消化管うっ滞(毛球症)
簡単に説明すると腸、消化器の運動機能低下によるものです。
消化器機能低下によってうさぎ自身の食欲がなくなります。
- 不正咬合
不正咬合とは、いわゆる噛み合わせの病気です。
歯が変な方向に伸びてしまったり、歯が異常に伸びすぎてしまったりして噛み合わせがうまくできない状態です。
また、酷くなると伸びた歯で口の中を傷つけて他の病気の原因となってしまう場合もあります。
この他にも下記のような原因も考えられます。
- 骨折
- 脱臼
- 怪我
- 異物の誤飲
- 皮膚の炎症
正直挙げるときりがありません。
獣医師でもなかなか判断できないものを自分ですべて判断、把握することは困難です。
食欲不振にならないために!
うさぎが食欲不振にならないために日々日頃から私たち飼い主が気をつけるべきことがいくつかあります。
- 食事管理をしっかりと!
うさぎにとって食事の管理は重要です!
基本的にペレットはうさぎが好む味に作られており、出されているのであればチモシーよりペレットを選んで食べるうさぎがほとんどです。
しかし、チモシーを食べることはうさぎにとって生きるということであり、チモシーを食べない=死ぬ。と捉えても間違いありません。
チモシーはうさぎの腸、消化器の運動機能を正常に保ってくれます。うさぎは繊維質のものが腸の活動を助けており、これがなくなると腸、消化器の運動機能低下につながります。
また、チモシーを食べる行為は歯の伸びすぎ(不正咬合)にも直結しており、うさぎにとって一番重要とも言える習慣なのです。
ですので、うさぎが喜ぶからという理由だけでペレットの量を極端に増やしたりしてはいけません。ペレットのあげすぎによる満腹でチモシーを食べない、ペレットの味を覚えすぎてチモシー食べないということがあってはいけません。
そうなるのであればペレットをなくし、チモシーだけを与えていた方がいいです。
何度も言うようですが、うさぎにとってチモシーを食べるということは=生きることなのです。
- 体重管理
体重管理も重要です。
消化管うっ滞(毛球症)は肥満からくる場合も多く、注意が必要です。
主には先ほどの食事管理(カロリーの管理)、適切な運動をさせることです。
適正体重はそのうさぎごとに違いますので病院などで聞いてみることをおすすめします。
- 定期的なグルーミング
家庭でもうさぎに定期的なグルーミングをしてあげましょう。
うさぎは元々綺麗好きで自分で体を隅から隅まで舐めて綺麗にします。
特に毛の生え変わりの時期に放っておくと毛を飲み込み、消化管うっ滞(毛球症)の原因となってしまいます。
できれば毛の生え変わりの時期には毎日、そうでない時でも3日~1週間に1度は軽くグルーミングしてあげてください。
まとめ:うさぎの食欲不振は危険!原因や対処方法について
どうでしたでしょうか。
食欲不振はうさぎにとって実は危険な病気なのです。
その大元には他の原因がありますが、自分で原因をすべて把握しきることは不可能です。
できるだけ早く専門の動物病院へ連れていき、獣医さんに診察してもらうようにしましょう。
何度も言いますが、うさぎにとって食べること=生きること。食べないこと=死に繋がっているのです。