うさぎ好きのみなさん!
メスうさぎの避妊手術について詳しくご存じでしょうか。
うさぎのメスを飼う場合において、避妊をさせた方がいいのかどうかと悩んでいる方の話をよくお聞きします。
たしかに手術というだけあり、もちろんリスクも存在します。
では、リスクがあるから避妊手術はしない方がいいのでしょうか…?
今回は、そんなメスうさぎの避妊手術について詳しくご紹介させていただきます。
メスうさぎの避妊手術の重要性・死亡リスクを理解しよう!
では、それぞれ見ていきましょう。
避妊手術の重要性!
うさぎのメスにおいて避妊手術は非常に重要です。
5歳以上のメスうさぎの約8割が子宮や卵巣の疾患を患うとされています。
また、メスうさぎの死因のほとんどがその子宮や卵巣の疾患によるものなのです。
犬や猫などは避妊手術を行うことが一般的に広く知れ渡っていますが、うさぎには避妊手術をするものだということを知らない人も多くありません。
その原因は、犬や猫に比べるとまだまだ飼育頭数が少ないこと、獣医のうさぎに対する知識不足などが理由です。
動物病院によっては、犬や猫は診察できるがうさぎの診察はしていない。という動物病院も少なくありません。
しかし、うさぎの避妊手術は犬や猫よりも重要で、子宮や卵巣の疾患を患う可能性は犬や猫よりも遥かに高いとされています。
リスクに関しては後述しますが、そのリスクを呑んででも避妊手術をさせることが非常に重要だと考えます。
避妊手術の死亡リスク!
うさぎの避妊手術はもちろん死亡リスクも伴います。
当たり前のことではありますが、人間と同様に手術というからにはリスクがあります。
うさぎの避妊手術の死亡率は約1.5%前後と言われており、犬や猫の避妊手術の死亡率が約0.2%前後と言われていることからすると約7倍も高い死亡率となっています。
死亡する原因のほとんどが麻酔をかけた後に目を覚まさずそのまま死んでしまう場合が多いです。
また、うさぎはストレスに弱いため手術は成功していても手術後の痛みや食欲不振により亡くなってしまう場合もあります。
しかし、うさぎの避妊手術、麻酔技術も年々向上しており、昔に比べると死亡率はかなり低下しています。
手術後の食欲不振なども内服薬などでカバーするなど獣医さんのうさぎに関する知識も少しずつではありますがしっかりと広まっています。
避妊手術は必ず受けさせるべき!
少なくとも私自身は、メスうさぎには必ず避妊手術を受けさせるべきだと思います。
死亡率は約1.5%程度ということで、67匹に1匹の確率で避妊手術で死んでしまうことになります。
たしかに飼い主としては、今一緒にいるこの子が死んでしまったら…と考えてしまうとなかなか避妊手術を受けさせる勇気が沸かないかもしれません。
しかし、考えてもみてください。
5歳以上になったときに8割もの確率で子宮や卵巣の疾患を患って死んでしまいます。
その確率と考えると、どう考えても避妊手術を受けさせた方がその子のためになると思いませんか?
たしかに数年後と現在のことを比較することは簡単ではないかもしれませんが、うさぎのためを思うのであれば間違いなく避妊手術を受けさせるべきだと思います。
もちろん最終的に決めるのは飼い主のあなた自身です。
心配な方は担当の獣医さんと相談しながら不安を消していきましょう。
まとめ:メスうさぎの避妊手術の重要性・死亡リスクを理解しよう!
どうでしたでしょうか。
この記事をしっかりご覧いただけたみなさんには避妊手術の重要性と死亡リスクについてご理解いただけたかと思います。
昔に比べると医療技術も上がり、獣医さんも避妊手術を勧める獣医さんがほとんどです。
メスうさぎを飼われているみなさんは、是非獣医さんと相談しながら避妊手術について考えてみてはいかがでしょうか。