うさぎ好きのみなさん!
うさぎの病気について詳しくご存じでしょうか?
最近、うさぎがくしゃみをしているけど風邪かな?そんなことを思っている方も多いのではないでしょうか。
そのくしゃみ、実は何か病気の原因かも!?
今回は、そんなうさぎの「くしゃみ」について詳しくご紹介させていただきます。
うさぎがくしゃみをする原因とスナッフルという症状!
では、うさぎの「くしゃみ」という症状についてみていきましょう。
くしゃみなどの症状をスナッフルという!
くしゃみ、鼻水、鼻音などの症状をスナッフルといい、これは病気ではなく、あくまでも症状のことを示す言葉です。
たまにスナッフルが病気の名前であるかのように言われる場合や書かれていることがありますがこれは間違いです。
うさぎのくしゃみは放っておかないで!
人間でくしゃみが出る場合には、風邪かな。花粉症かな。などと基本的に何も心配なんかしませんよね。
しかし、うさぎのくしゃみは何らかの病気である可能性が高いです。
うさぎのくしゃみは主に細菌の感染によるものがほとんどで、特に連続したくしゃみは危険信号です。
毎日1,2回くしゃみをする程度なら病気以外の外部的原因である場合が多いですが、連続したくしゃみを毎日のように繰り返している場合には、早急に病院を受診されることをおすすめします。
うさぎがくしゃみをする原因!
では、うさぎのくしゃみの原因についてみていきましょう。
- パスツレラ菌
くしゃみを起こす原因として一番多いと言われているのが、このパスツレラ菌です。
パスツレラ菌は、ほとんどのうさぎが常在菌として持っており、新しく感染したりしたわけではなく、ストレスや免疫力の低下によってくしゃみなどの症状を引き起こします。
このパスツレラ菌は、よく斜頸という首が曲がるうさぎの病気の原因となる菌で、パスツレラ菌による斜頸も同様にストレスや免疫力の低下から引き起こされます。
うさぎの斜頸については、「うさぎの斜頸という病気の原因や症状、予防・治療方法について」こちらの記事でご紹介しています。
- 不正咬合
不正咬合とは、主に歯の噛み合わせによる病気で、歯が変な方向に伸びてしまったり、歯が異常に伸びすぎてしまったりして噛み合わせがうまくできない状態のことを示します。
なぜ歯の病気が関係するの?と思われる方も多いと思います。
不正咬合は進行してしまうと伸びた歯が口周りにあたったり、刺さったりすることで膿瘍を引き起こし、その膿瘍が目や鼻を圧迫することで目や鼻にまで症状が出ることがあります。
うさぎは、生涯歯が伸び続ける動物のため、不正咬合がくしゃみの原因となっていることも非常に多いです。
また、不正咬合は他の病気の原因になることも多い病気のため注意が必要です。
- チモシーやペレットの粉やホコリなど
チモシーやペレットなどの粉が鼻に入ってしまうことでくしゃみをする場合があります。
人間が掃除などをしてホコリが鼻に入ってしまうとくしゃみが出てしまうように、うさぎも同様にホコリや粉などが鼻に入るとくしゃみをします。
粉やホコリなどが原因の場合には、基本的にくしゃみはその時だけで、毎日くしゃみをするということはありませんので単発であれば心配ありません。
- 温度や湿度
急激な温度変化、極端な乾燥などもくしゃみの原因となることがあります。
基本的にうさぎは体温調整ができず、温度管理が非常に重要な動物です。
朝方や深夜ばかりくしゃみをする場合には、温度が下がり過ぎている可能性があります。
また、基本的にうさぎは多湿は厳禁ですが、乾き過ぎた空気もくしゃみの原因となることがあるようです。
しかし、この場合には下手に湿度をあげたりする必要はありません。逆に湿度が上がり過ぎてしまった場合、他の病気の原因にもなりかねませんので注意しましょう。
治療方法
では、くしゃみの原因ごとの治療方法をご紹介します。
- パスツレラ菌
パスツレラ菌がくしゃみの原因になっている場合には、基本的に抗生物質を投与して菌を抑えていきます。
しかし、パスツレラ菌は抗生物質による完全駆除はできないため、食事などで免疫力を高める必要があります。
うさぎが高齢になると免疫力低下などで頻繁に症状が再発することも多いので注意しておきましょう。
- 不正咬合
不正咬合が原因の場合には、歯の切断や研磨、抜歯などを行っていきます。
予防方法
自宅でできる予防方法を考えていきましょう。
- 免疫力を低下させない!
体調管理、温度や湿度の管理をしっかりしましょう。
体調を崩すことはそのまま免疫力の低下に繋がります。
理想は、室温が16~23℃、湿度は40~60%が理想です。
- ストレスを与えない!
うさぎは繊細な動物で、少しの出来事で大きなストレスを抱えてしまうことがあります。
ストレスの原因はあり過ぎて様々ですが、環境を変えたりする場合には特に注意が必要です。
- チモシーをしっかり食べさせる!
これは不正咬合にさせないための予防方法です。
うさぎはチモシーなどを食べることにより、歯を削って歯の長さを調整しています。
これがペレットや野菜などに偏ると、歯が削れる機会が減り伸びすぎて不正咬合の原因となってしまいます。
また、うさぎはチモシーなどの繊維質を食べることにより腸を活発化させており、これが不足すると毛球症など他の病気の原因になってくるため、うさぎにはしっかりとチモシーを食べさせるようにしましょう。
- ケージの中は綺麗に!
ケージの中は常に綺麗にして衛生面に気を付けましょう。
ホコリ、粉、毛などくしゃみなどの原因になるものをできるだけなくしてあげてください。
通常はホコリや粉、毛などが原因のくしゃみの場合には、単発のくしゃみで終わることがほとんどですが、衛生面が悪いいには、細菌などの感染により、他の病気の原因にもなりかねません。
まとめ:うさぎがくしゃみをする原因とスナッフルという症状!
どうでしたでしょうか。
くしゃみの原因について理解していただけましたか?
うさぎのくしゃみは緊急性の病気は少ないですが、放っておくと危険な場合もあります。
連続して出るくしゃみや、連日くしゃみをしている場合には早急に病院へ連れていきましょう。
うさぎの体調管理は私たち飼い主の大切な役目です。大切な家族であるうさぎの日々の小さな変化に気づけるようにしておきましょう。