うさぎ 目やに

うさぎ好きのみなさん!

うさぎの病気について詳しくご存じでしょうか?

実はうさぎにも目の病気が存在します。

私たち飼い主はうさぎの病気を把握してあげる義務がありますよね。

そのためには、うさぎの病気や症状などについて知っておかなくてはなりません。

今回は、そんなうさぎの「目」の病気について詳しくご紹介させていただきます。

うさぎの目やにや目の充血、目の病気について

では、うさぎの「目」の病気についてみていきましょう。

目の病気の症状

目の病気は様々ありますが、目の病気の特徴として下記のような症状があります。

 

  • 目やに

目から目やにが出ている。

典型的な病気の症状で、目の病気の症状として一番多いと言えるかもしれません。

 

  • 涙が溢れている

目から涙が溢れている。

基本的に涙は目から分泌され、鼻涙管を通って鼻に流れる仕組みになっています。

涙が目から溢れている状態は、鼻涙管の閉塞によって起こっています。

 

  • 目が白く濁っている

目が白く濁る。これも典型的な目の病気のサインです。

 

  • 目が赤く充血している

目が赤く充血するのは色々な要素があります。

一概に病気とは限らない場合もあります。

 

  • 目が飛び出している

どちらか片方の目が飛び出ていたり、大きくなっているように見えることがあります。

 

  • まぶたが腫れている

うさぎの眼には瞬膜という眼球を被う薄い膜があり、この瞬膜やまぶたが腫れることがあります。

 

  • 食欲不振

食欲不振はうさぎの不調を表す典型的なサインです。

食欲不振はうさぎが何かしら痛みを抱えている場合によくみられます。

食欲不振だけでは目の病気とは言えず、他の病気の可能性が高いと思われます。

 

  • 眼振

目が左右あるいは上下に小刻みに動いている症状のことです。

 

  • 目が見えていない

周りが見えずに物や壁にぶつかったりします。

 

うさぎの目の病気は上記のような症状が出ます。

少しでも早い段階で気づいてあげてください。

 

目の病気の種類と原因、治療方法

では、目の病気はどんなものがあり、何が原因となるのでしょうか。

 

  • 結膜炎

結膜炎の症状は、結膜充血、結膜浮腫、流涙、目やになどです。

原因としては、不清潔な生活環境、細菌感染、抜け毛や微細な異物、外傷など原因は様々です。

一番の注意点は生活環境です。

まず、ケージの環境を整えることが大切で、トイレは毎日1回必ず掃除をしましょう。トイレの放置は空気中のアンモニア濃度を高め、これがうさぎの目を刺激することにより結膜炎を引き起こします。

そして、ケージを綺麗にすることで細菌の繁殖、できるだけ抜け毛や微細なゴミのない環境を作りましょう。換毛期にはグルーミングを毎日してあげることも大切で、定期的なグルーミングは毛球症などの病気の予防にも有効です。

治療は、基本的には点眼薬を使って治療していきます。

重篤な症状になると治療も難しくなりますので、早い段階で治療を受けさせてあげてください。

 

  • 流涙症

流涙症の症状は、目やに、流涙などです。

涙が目から溢れている状態は、鼻涙管の閉塞によって起こっています。

原因としては、細菌感染、不正咬合により起こる場合があります。

不正咬合とは歯の伸びすぎによる病気で、歯の伸びすぎなど口の中に膿瘍を引き起こし、それが鼻涙管を圧迫するなどして起こります。

治療は、点眼薬、投薬、不正咬合が原因の場合には歯の切断、研磨などを行います。

初期の不正咬合が原因の場合には歯の治療のみを行うことで完治する場合もあります。

 

  • 緑内障

緑内障の症状は、散瞳、充血、眼圧の上昇、流涙 などです。

原因としては、エンセファリトゾーン症、ぶどう膜炎などにより引き起ります。

エンセファリトゾーンは目に入ることにより、眼圧があがり緑内障の原因となります。

エンセファリトゾーンは斜頸の原因になることもあり注意が必要です。

治療は、点眼薬、エンセファリトゾーンにはベンツイミダゾール系の駆虫薬を投与しますが、エンセファリトゾーンは寄生虫の完全駆除は難しいとされていて、長い間この病気と付き合っていかなくてはならないことも多いです。

 

  • 白内障

白内障の症状は、目が白く濁ることが一番の症状です。

原因としては、緑内障と同じエンセファリトゾーン症、外傷、炎症、遺伝性などと言われておりますが、病院で実際診察しても原因断定できることはほとんどないと言われています。

治療は、初期の場合には点眼薬、内服薬、外科手術になります。

白内障は初期の治療が重要で、完治は無理ですが、病気の進行を薬で遅らせることもできます。白内障は症状が重くなると別の合併症を引き起こすことが非常に多く、白内障の放置は危険です。早めの治療をおすすめします。

 

  • 眼窩膿瘍

眼窩膿瘍の症状は、眼球突出、流涙、目やに、食欲不振などです。

原因としては、不正咬合からくるものがほとんどです。

治療は、先ほどもご紹介しましたが、不正咬合からきている場合には歯の切断、研磨などを行います。

 

目の病気の予防方法

目の病気の種類や原因、治療方法についてはある程度ご理解いただけたことと思います。

では、普段からどういうことに気をつけることで目の病気になる可能性を減らせるのでしょうか。

 

  • ケージの中や生活環境を清潔に!

目の病気として一番多いのが細菌の感染や目への刺激によるものです。

前述していますが、トイレの放置による空気中のアンモニア濃度の上昇も目への刺激を増やし、結膜炎の原因となります。

また、チモシーの粉や抜けた毛もあまりよくありません。ケージの汚れは細菌の繁殖を促し、目のみならずソアホックその他の病気の原因にもなりますので、ケージの中を毎日1回は必ず綺麗にしてあげてください。できるのであれば朝晩の2回と週1回ケージの中を大掃除してあげましょう。

 

  • チモシーをしっかり与えましょう!

気を付けてほしいのは食事管理についてです。

うさぎの目の病気の原因に不正咬合という歯の病気があることは先ほどお話しましたが、その不正咬合(歯の伸びすぎ)を防ぐため必要なのがチモシーをしっかりと食べさせることなのです。

ペレットや野菜、おやつの与えすぎでチモシーをあまり食べてくれないという飼い主の方がおられますが、これは非常に危険です。

チモシーを食べることはうさぎが生きるということと対になるほど大切なことで、歯の伸びすぎだけでなく、腸の活性化にも繋がります。

 

  • 目の外傷を防ぎましょう!

うさぎが目を傷つけないように注意しましょう。

具体的には、チモシーのあまりにもひどい突き出しなどはうさぎが走ったり飛んだりしたときに目を突き刺してしまう可能性がありますので注意しましょう。

その他、ケージ内や部屋に出したときなどケガがないように注意してあげてください。

 

まとめ:うさぎの目やにや目の充血、目の病気について

どうでしたでしょうか。

目の病気の種類や症状について理解していただけましたか?

目の病気は先天性のものもあり、普段の予防だけではすべて予防することはできませんが、普段の生活環境を整えてあげることは非常に重要なことです。

うさぎのみならず動物は家族です。その喋ることができない家族のために日々日ごろからの健康の観察、目の病気のみならず色々な病気への対策、予防をできる限りしていきましょう。