うさぎ好きのみなさん!
うさぎの寿命について詳しくご存じでしょうか。
うさぎと言ってもたくさんの種類がおり、ペットとして飼われているうさぎと野生のうさぎとではやはり生活環境が違うものです。
種類だけでなく、その生活環境などによってもうさぎの寿命に影響を与えます。
今回は、うさぎの寿命について詳しくご紹介させていただきます。
うさぎの平均寿命!種類・ペット・野生で違う!?長生きしてもらうためのコツ!
では、実際に見ていきましょう。
うさぎの平均寿命はどれくらい?
現在、ペットとして飼われているうさぎの平均寿命は6~7年ほどと言われています。
それに比べ、野生のうさぎの平均寿命は1~2年と、ペットとして飼われているうさぎの平均寿命に比べかなり短くなっています。
うさぎの種類によっても寿命に誤差がありますので、下記をご覧ください。
種類 | 平均寿命 |
ネザーランド ドワーフ | 5~6年 |
ミニウサギ | 5~10年 |
ロップイヤー | 5~10年 |
ライオンラビット | 5~10年 |
ミニレッキス | 10年 |
基本的にやはり小さいうさぎほど寿命も短くなってくる印象です。
ネザーランドドワーフは、個体も小さく、ペットとしても一番人気のうさぎですが、他の種類のうさぎに比べると平均寿命は若干短くなっていますね。
しかし、単純に種類によっての寿命の違いよりも飼育環境、飼育方法などによって寿命は大きく変わってきます。
うさぎにとって最善の飼育環境、飼育方法で少しでも長く一緒にいてあげたいところです。
うさぎの年齢は人間でいうとどのくらい?
まず、うさぎの寿命を考えるにあたり、うさぎの年齢は人間に例えるとどれくらいの年齢になるのかということを理解することも大切です。
では、下記の表をご覧ください。
うさぎ | 人間 |
1ヵ月 | 2歳 |
2ヶ月 | 5歳 |
3ヵ月 | 7歳 |
6ヵ月 | 13歳 |
1歳 | 20歳 |
2歳 | 28歳 |
3歳 | 34歳 |
4歳 | 40歳 |
5歳 | 46歳 |
6歳 | 52歳 |
7歳 | 58歳 |
8歳 | 64歳 |
9歳 | 70歳 |
10歳 | 76歳 |
11歳 | 82歳 |
12歳 | 88歳 |
13歳 | 94歳 |
目安としては上記の表を目安としましょう。
基本的にうさぎは人間と比較すると、1年で5~6歳程度の歳を取るものと考えましょう。
もちろん、うさぎの種類や個体差が存在するため上記でご紹介したのは一般的に言われているあくまでも目安です。
こうして見てみるとやはり人間と比べると寿命が短く、歳をとっていくのもとても早いです。
人間とは違い、うさぎのみならず、ペットとは一緒にいられる時間が短いですので、1日1日を一緒に大切に過ごしていきましょう。
うさぎの寿命を延ばすためにできること
先ほどもご紹介したように、うさぎは人間と比べるとその寿命はかなり短いです。
たしかにペットという言い方をしますが、実際飼った人からすると家族そのものだ!という人がほとんどだと思います。
もし、この子が亡くなってしまったらと考えるととても悲しいものです。
いずれは別れがくるのは仕方ないですが、少しでも長くうさぎと一緒に居たいですよね。
そのためにもうさぎが少しでも長生きできるように考えていきましょう。
うさぎに詳しい獣医さん(病院)を探しておく!
うさぎを飼うときには、同時にうさぎを診察できる獣医さん(病院)を探しておきましょう。
うさぎは、まだまだ飼育数が犬や猫に比べると少なく、獣医さんも犬や猫と比べると病気などの知識が薄いことがほとんどです。
病院によっては犬や猫のみの診察しか受け付けていないところも多く、何か異変に気付いたときに探していてはうさぎの命を危険にさらしてしまうことにもなりかねません。
特にお家に迎え入れたときにはまだまだ小さい個体の場合がほとんどで体調管理が難しく、新しい環境ということでストレスが大きくかかってしまうものです。
できるだけ早めに…ではなく、迎え入れる前にうさぎを診察できる獣医さんを近くで探しておきましょう。
また、獣医さんを探すのと同時に夜間受付のある夜間病院も探しておくことをおすすめします。
夜間病院は基本的にかなり割高になりますが、うさぎの命を守るためにもしっかりと準備を整えておきましょう。
去勢・避妊手術をさせましょう
うさぎはとても高い繁殖能力をもっており、季節を問わず常に繁殖できる動物です。
繁殖能力があるのに繁殖できない環境下にいると心身ともに大きなストレスを抱えてしまいます。
そのため、うさぎは精巣の病気にかかる確率が他の動物と比べると高いと言われており、うさぎに長生きしてもらうために去勢・避妊手術はさせておいた方が懸命です。
特にメスはオスに比べて精巣の病気にかかる確率が高く、子宮ガンになってしまうことも多いです。
繁殖予定がない場合には、メスは基本的に3歳未満のうちに避妊手術を必ずさせておきましょう。
例外としてオスは状況に応じて去勢手術を行いましょう。
基本的にうさぎのオスは、メスと比べると精巣の病気にかかるリスクが低いです。
そのため、獣医さんによってもうさぎのオスは去勢手術を勧める獣医さんと去勢手術を勧めない獣医さんが存在します。
去勢手術時に使用する麻酔も小さいうさぎの体には少なからずリスクを伴います。
その麻酔のリスクを負ってまで去勢手術をするべきかということで獣医師内でも意見が割れるようです。
もし去勢手術するのであればオスの場合、できるだけ早く体力が少しでもあるうちに去勢手術をしておきましょう。
骨折がないか、体調がおかしくないか?
うさぎは骨が弱く、体も犬や猫に比べてか弱いです。
また、犬や猫などのように声が出せないため飼い主に気づかれずに弱っていく場合もあります。
特に骨折は命に関わる重大な危険信号です。
骨折が原因で食欲不振などになり、命を落とすうさぎも少なくありません。
足や手などが不自然であったり、いつも走り回っているのにケージを開けても全く動かなかったりした場合にはすぐに病院に連れていきましょう。
また、うさぎの食欲不振も命に関わる重大な危険信号です。
犬などは1日、2日程度ご飯を食べなくても死ぬことはありませんが、うさぎの腸は複雑で1日ご飯を食べなかっただけで死ぬと言われています。
普段はご飯をしっかり食べるのに全く食べてくれない!という時には、すぐに病院で見てもらいましょう。
激しい寒暖差と暑さに注意!
うさぎを飼う上で欠かせないのがエアコンの存在。
うさぎは特に暑さに弱く、室内温度が28℃以上になると熱中症になってしまいます。
夏は基本的に室内温度を最低でも26℃程度に保つ必要があり、エアコンは必ずフル稼働にしておく必要があります。
エアコンのない部屋でうさぎは飼えない!と言い切ってもいいほど必ずなくてはなりません。
また、冬の寒さ、寒暖差にも注意しましょう。
うさぎは暑さほどではないですが、寒すぎるのも得意ではありません。
冬も室内温度が16℃以下にならないように注意しましょう。
できるのであれば室内温度は18~20℃くらいに保ってあげるのが理想です。
うさぎを飼うのであれば、夏、冬はエアコンを24時間稼働させないといけないということは頭に入れておきましょう。
うさぎはストレスに弱い!
うさぎは非常にストレスに弱い生き物です。
ストレスに弱いというよりは、ストレスを感じやすい繊細な生き物と言った方が正しいかもしれません。
うさぎの寿命を語る上で非常に関わってくるこのストレス。
うさぎの寿命は、ストレスの量と密接に関係していると言われており、私たち飼い主はうさぎにストレスを与えない生活環境を与えてあげることが一番重要とも言えるかもしれません。
基本的に音が大きく鳴るものの近くにケージを置くことは避けましょう。
テレビ、洗濯機など音の鳴る家電、出入り口のドア付近などは大きな音が鳴ってしまいます。
そういったところにケージを置いてしまうと、うさぎは内心、音が鳴るたびにビクビクドキドキしてしまいます。
それがうさぎのストレスを増やすことにも繋がります。
また、「うさぎは寂しいと死んでしまう」という言葉を聞いたことはありませんか?
これはまっかな嘘です。
うさぎは基本的に1人を好む傾向が高く、あまり干渉し過ぎもよくありません。
もちろんうさぎとしても遊んでほしいときもあるので相手をしてあげることも大切ですが、いついき触られるていることが嬉しいわけではなく逆にそれがストレスになる場合もあります。
うさぎから寄ってきた場合など、遊んでほしそうな時だけにし、飼い主の勝手で可愛いからという理由でずっと触ったりしているのは控えましょう。
年齢に合った食事管理
うさぎは食事管理は、個体の成長に合わせて行いましょう。
ここでは簡易な知識をご紹介します。
- 生後6ヶ月頃まで(成長期)
生後6ヶ月頃まで(成長期)は、たくさん食べて丈夫な体を作る大切な時期です。
主に食事はペレットが中心でペレットからしっかり栄養を取りつつ、チモシー(牧草)も適度に食べさせる必要があります。
ペレットの量も1日2回、2時間程度で食べきることのできる量に調節しましょう。
ペレットを多くあげすぎるとチモシー(牧草)を食べなくなる場合があります。
- 生後1年頃まで(成長期後期)
生後6ヶ月頃~生後1年頃にかけては、ペレットから少しずつチモシー(牧草)中心の食生活に切り替えていきます。
ペレットの量を徐々に減らしていき、チモシー(牧草)を常に食べれる状況にしてあげましょう。
- 1~5歳頃まで(維持期)
1~5歳頃まで(維持期)は、成長期に与えていたアルファルファなどの高タンパクな牧草は避け、チモシーなどのイネ科の牧草をメインに与えましょう。
ペレットは、商品によって成分が違うため、パッケージに書かれた決められた分量だけを与えるようにしましょう。
この時期は、栄養の取り過ぎにより肥満になるうさぎが増えます。
可愛いから、欲しがっているからという理由だけでのペレットのあげすぎには注意して、食事管理をしていきましょう。
- 5歳以降(中年期、高齢期)
5歳以降(中年期、高齢期)では、うさぎの体も段々と弱っていきます。
これ以降の時期は、チモシー(牧草)もシニア向けに変えるなど食事管理を特に気を付けてあげましょう。
場合によってはサプリメントを与えるなど、うさぎの体と獣医さんと相談しながら食事管理をしていきたいですね。
まとめ:うさぎの平均寿命!種類・ペット・野生で違う!?長生きしてもらうためのコツ!
どうでしたでしょうか。
うさぎはペット…ではなく、家族です。
その家族であるうさぎと長く一緒に過ごしていくためにも、健康管理をしっかりして長生きさせてあげる努力をしましょう。
一番大切なことは、愛情を注ぐということです。
そうしていれば、喋ることのできないうさぎの気持ち、些細な変化にも少なからず気づいてあげることができるようになると思います。