うさぎ好きのみなさん!

うさぎの病気について詳しくご存じでしょうか?

うさぎの尿はいくつかの色に変化する場合があり、時にはそれが病気を意味する場合もあります。

私たち飼い主はうさぎの病気を把握してあげる義務がありますよね。

そのためには、うさぎの病気や症状などについて知っておかなくてはなりません。

 

今回は、そんなうさぎの「血尿や色のついた尿」について詳しくご説明させていただきます。

うさぎの血尿や色のついた尿について!

では、うさぎの「血尿や色のついた尿」について詳しく見ていきましょう。

うさぎの尿の色

うさぎの尿にはいくつかの色のパターンがあります。

それぞれの色によってうさぎの体調をしめしてくれています。

  • 透明な尿

透明な尿は一番健康の状態です。

基本的にこの透明な色をした尿が一番問題のない状態だと思っていただいて構いません。

  • 白く濁ってどろっとしている尿

通常の透明な尿より白く濁っており、場合によっては少しどろっとしている場合があります。

白く濁っているだけの場合は基本的に問題ありませんが、どろっとしている場合にはカルシウムの取りすぎによるものです。

カルシウムの取りすぎは尿路結石の原因となります。

  • 赤い尿

実は、赤い尿は血尿とは限りません。

赤い尿はニンジンなど赤いものを食べてβ-カロテンが排泄されたときや、「ポルフィリン」という色素成分が排泄されたときも尿が赤くなります。

健康でも赤い尿が出ることがあるということです。

もし血尿によるものの場合には、子宮疾患や尿路結石、膀胱炎の疑いがあります。

 

血尿と健康な赤い尿の見分け方は!?

実は、血尿と健康な赤い尿というのは尿を見るだけで見分けることは困難です。

間接的に赤い尿が出る原因があるのか確認しましょう。

 

  • 食べ物の色

まず確認してほしいのが食べ物(ペレットや野菜など)に赤い色素のものを与えていますか?

ペレットなどでニンジンが混ざっており、ペレット自体が赤色のものなどの場合、尿が常に赤色がかっている場合が多いです。

この場合は急に赤くなった!とかでない場合には正常の可能性が高いです。

 

  • 尿全体の色

赤い尿は赤い尿でも色はどうですか?

全体が赤い尿の場合は血尿でない可能性もありますが、透明な尿の中に一部血が混じっているような場合には血尿の可能性が高まります。

 

  • 血尿の頻度

血尿の頻度はどうでしょうか?

常に赤い場合には血尿でない可能性もありますが、たまにということであれば血尿の可能性が高まります。

 

  • 性別と避妊去術の有無

うさぎの性別はオスですか?メスですか?

メスはオスよりも子宮疾患にかかるリスクが高いため高齢かつメスはこの症状が出る確率が高くなりますので注意が必要です。

また、特にメスは小さい頃に避妊手術を受けていない場合は子宮疾患の可能性が一気に高まりますので注意しましょう。

 

  • おしっこをするときの違和感

うさぎがおしっこをするときに違和感はありませんか?

尿路結石、膀胱炎の場合にはうさぎはおしっこをする場合に痛みを伴うことが多いです。

そのため、うさぎがおしっこをするときに痛みにより普段と違う体勢でおしっこする場合があります。

具体的にはいつもよりお尻をあげるような体勢でおしっこをすることが多いようです。

その他、おしっこをする体勢がいつもと違ううさぎも痛みを感じている場合がありますので注意しましょう。

 

  • 食欲の有無

うさぎの食欲はありますか?

そこまであてにはできませんが、食欲がない場合には危険だと思っておきましょう。

 

血尿の可能性が高いときには?

先ほどご紹介した内容より、血尿の可能性がある場合には今すぐ病院に連れていきましょう。

場合によっては命に関わる可能性もあります。

もし少しでも不安な症状がある場合には尿を持参して病院へいきましょう。

また、病院に行った際には先ほどご紹介した項目を獣医さんへ伝えると獣医さんも原因を判断しやすいと思います。

 

血尿にならないために気を付けるべきこと!

では、どんなことを気を付けると血尿になりにくいのでしょうか。

  • メスは避妊手術を!

メスうさぎは高齢になるにつれて子宮疾患になる可能性が飛躍的に高まります。

子宮疾患は、血尿の一番の原因ともなりますし、子宮疾患自体がうさぎの死亡率として一番高い病気ですので、子どもを産ませるつもりがないのであれば早めに避妊手術しておきましょう。

避妊手術の詳しい解説は「メスうさぎの避妊手術の重要性・死亡リスクを理解しよう!」こちらで解説しています。

 

  • カルシウムの取りすぎに注意!

カルシウムは基本的に小さい頃のうさぎに必要で大きくなってくるとさほど必要はありません。

小さい頃には栄養価の高いアルファルファ牧草を主食に与えますが、生後半年には完全にチモシーへ移行します。

大きくなっても不必要なアルファルファ牧草を与え続けていたり、ペレットも同様で主原料がアルファルファのものやカルシウムが多いものを与えていると尿路結石になりやすくなってしまいます。

主食のチモシー、ペレットは高カルシウムのものは控えましょう。

 

まとめ:うさぎの血尿や色のついた尿について!

どうでしたでしょうか。

うさぎの血尿について理解していただけましたか?

うさぎの尿は色々な側面を持っており、赤い尿でも血尿の場合もあればそうでない場合もあり判断が困難です。

もし、少しでも不安がある場合にはすぐに病院で獣医さんに見ていただくようにしましょう。