うさぎ 毛球症

うさぎ好きのみなさん!

うさぎの病気について詳しくご存じでしょうか?

うさぎには「毛球症」と呼ばれる病気があります。

私たち飼い主はうさぎの病気を把握してあげる義務がありますよね。

そのためには、うさぎの病気や症状などについて知っておかなくてはなりません。

 

今回は、そんなうさぎの「毛球症」という病気について詳しくご紹介させていただきます。

うさぎの毛球症という病気の原因や症状、予防・治療方法について

では、うさぎの「毛球症」という病気についてみていきましょう。

うさぎの「毛球症」とは?

消化管うっ滞とも言われ、主に消化管の機能低下を示します。

また、文字の通り、うさぎが自らの毛を飲んでしまい、胃の中でそれがからまり、塊になってしまった状態を示します。

基本的に少量の毛であれば糞と同時に排出されていきますが、一度塊になってしまうとそれに引っかかって毛を飲み込んでしまう度に大きくなってしまいます。

 

毛球症(消化管うっ滞)になる原因は?

一番の原因としては、うさぎは元々自分で毛を舐めて体を綺麗にします。

そのため多くの毛が口から入ってしまい、胃の中に入ってしまいます。

特に毛の生え変わりの時期には私たち飼い主が軽く体を触るだけでも大量の毛が抜けます。

この状態でうさぎが自分で毛づくろいしていると毛球症の原因となります。

また、消化管の機能低下でも同じような症状となります。

 

毛だけでなく、元々うさぎは噛み癖がありますので色々な物を口にします。

タオルのような生地、ゴム質の生地、固い木などものや素材によっては胃の中に詰まりそれが原因で上から入った毛を消化することができなくなる可能性もあります。

 

毛球症(消化管うっ滞)の症状

毛球症の症状はいくつかあります。

  • 糞の変化

毛球症の一番多い症状として糞への変化が見られるようになります。

主に糞の大きさが小さくなったり、下痢をしたりします。

糞同士が毛で繋がったりしている場合もあります。

特に毛球症の症状として一番多いのが糞の大きさが小さくなることがほとんどなので日ごろから注意してみておきましょう。

  • 食欲不振

胃の中で詰まっている状態で糞が出づらい状態なので食欲がなくなるうさぎもいます。

多少でも食欲がある場合はまだいいですが、うさぎが食べないことは死に直結する場合があります。

うさぎは1日食べないと死ぬと言われており、うさぎの食欲がないというのはそれほど危険な状態だということです。

うさぎの食欲不振に関する詳しいことは「うさぎの食欲不振は危険!原因や対処方法について」こちらの記事でご紹介しています。

  • 歯ぎしり

胃の膨張で痛みが伴う場合があり、痛みより歯ぎしりをする場合があります。

歯ぎしり自体は他の病気でも痛みを伴っている場合にすることがあるので毛球症の症状とだけ捉えるのは危険です。

 

毛球症の治療方法

毛球症の治療方法は大きく分けて2つあります。

まず、一番最初にするのが薬などによる内科治療となります。

基本的に胃の働きを活発化させる注射をする場合がほとんどで、その後様子を見ながら内服薬などを増やしていきます。

これをとりあえず数日試みる場合が多いと思います。

 

内科治療を数日続けてみて体調に変化なく、体力低下や衰弱する兆候がある場合は急いで外科手術する場合があります。

外科手術は基本的にお腹を開腹して腸を切り開き、直接腸の中の毛玉や詰まっているものを取り除く方法がとられます。

 

毛球症の予防方法

毛球症の予防は日頃からの予防で少なからず予防できます。

では、どんなことを日頃からしていけばいいのでしょうか?

  • グルーミング

前述したように毛球症の一番の原因は毛を飲み込むために起こります。

うさぎは自ら舐めて体を綺麗にする性質上、自然と毛が口から胃に入ります。

そのため、こまめなブラッシングで抜け毛を取ってあげることで必然的にうさぎの口から入る毛の量を少なくしてあげることができます。

普段でも定期的なグルーミングは大切ですが、毛の抜け変わる時期には毎日グルーミングしてあげましょう。

毛の抜け変わりの時期には非常に大量の毛が毎日のように抜けます。

これを放っておくと毛球症の原因となります。

  • チモシーをしっかり与えましょう!

うさぎは繊維質のものを食べることで腸の働きが活発化します。

逆に繊維質のものを食べないと腸の働きが弱くなり、毛球症や消化管うっ滞の原因となり、食欲不振などを引き起こします。

よくあるのがペレットや野菜をあげ過ぎてチモシーを食べてくれない!という方…大人になったうさぎにとって必要なのはチモシーです。

ペレットを一切食べないというのはさほど問題はありませんが、チモシーを食べないというのは大きな問題です。

うさぎの腸の健康を維持するだけでなく、歯の伸びすぎを防ぐなど色々な側面があります。

もし、今あなたがペレットを多くあげてチモシーを食べないという場合は早急に食生活を考えなおしていただきたいと思います。

  • 適度な運動を!

うさぎには適度な運動をさせましょう。

運動することにより腸が動き、腸の活発化にも繋がります。

1日1~2時間程度は部屋を運動させてあげましょう。

  • 毛玉排出サポート用のエサ

最近は、ペレットやおやつなどにも毛玉排出のサポートをしてくれるものがあります。

できれば定期的に少し与えるだけでもいいですし、換毛期だけでもそういったものを与えるようにしてあげると毛球症のリスクが減らせると思います。

  • お腹のマッサージをしてあげましょう!

軽くで構いませんので糞に毛が混じっていたり、糞が少し小さいなと感じる場合にはお腹をマッサージしてあげてください。

マッサージすることでうさぎの腸の活発化に繋がります。

 

まとめ:うさぎの毛球症という病気の原因や症状、予防・治療方法について

どうでしたでしょうか。

毛球症は早い段階での処置が重要で、うさぎの死因の中でも上位にくる危険な病気です。

犬や猫も毛球症はありますが、うさぎの毛球症は比べ物にならないほど危険なものなのです。

軽い症状の場合は自宅でもある程度の予防処置はできますが、できるだけ早い段階で病院で見ていただくことをおすすめします。