うさぎ 病気

うさぎ好きのみなさん!

うさぎの病気について詳しくご存じでしょうか?

もちろんですがうさぎも人間と同様に病気になります。

私たち飼い主はそんなうさぎの病気を把握してあげる義務がありますよね。

そのためには、うさぎの病気や症状などについて知っておかなくてはなりません。

 

今回は、そんなうさぎの病気について詳しくご紹介させていただきます。

 

うさぎに多い病気とその症状や原因、予防法を理解しよう!

では、うさぎの病気について見てみましょう。

不正咬合(ふせいこうごう)

不正咬合とは、いわゆる噛み合わせの病気です。

歯が変な方向に伸びてしまったり、歯が異常に伸びすぎてしまったりして噛み合わせがうまくできない状態です。

場合によっては伸びすぎた歯で口の中に傷ができたり、他の病気の原因を作ってしまうこともあります。

また、これが原因で食欲不振になってしまう場合もよくあります。食欲不振はうさぎにとって命にもかかわる重大な症状ですので注意したいところです。

◆症状

食欲不振、よだれ、出血

◆原因

主な原因は、何かの衝撃、ケージを噛む癖による歯の曲がり、遺伝など先天性による場合もあります。

また、不正咬合は食事からも非常に影響を受けやすいです。

食事が柔らかい物中心になっている場合には上手く歯が削れずに伸び放題になってしまう場合があります。

◆治療方法

主な治療方法は切断、研磨、抜歯です。

麻酔を使う場合と使わない場合がありますが、奥の歯の切断などの場合は麻酔が必須となります。

◆予防方法

食事管理を十分な繊維質を含むチモシー(牧草)を主食にし、かじり木などを与えて歯をすり減らすようにしてあげましょう。

 

ソアホック

ソアホックとは、足裏の病気です。

要因は様々ですが、足の裏の毛が抜け、その脱毛部分の皮膚が赤く炎症を起こし、潰瘍になる状態のことを指します。

うさぎには犬や猫などのように肉球が存在しないため、ソアホックになりやすいのです。

◆症状

足裏の脱毛、かさぶた、赤く腫れる、化膿、皮膚炎、潰瘍、出血など

◆原因

床が固いことによる足への負担が一番の原因だと言われています。

その他、体重増加による足への負担、不衛生、排便排尿が足についたりで湿っている、同じ姿勢で座りっぱなしが多いなどというのが主な原因です。

◆治療方法

消毒と膿を出す処置をする。

抗生物質を飲ませる。

◆予防方法

床材を柔らかいものにし、うさぎの足に負担がかかりにくいようにしてあげましょう。

 

ソアホックに関する詳細な情報はこちら「うさぎの病気ソアホックとは!?原因、予防方法、薬や治療方法について」をご覧ください。

 

毛球症(もうきゅうしょう)

うさぎは毛づくろいとよくしますが、その毛づくろいをしたときに飲み込んだ抜け毛がふんと一緒に排出されなくなって、胃腸に毛が溜まってしまい胃腸の働きが低下する病気です。

◆症状

食欲がなくなる。

フンの量、大きさなどに変化があります。

◆原因

主に抜け毛を飲み込むことが一番の原因です。

その他、高齢による胃腸機能の低下、運動不足、ストレスなども原因になります。

◆治療方法

お腹のマッサージ。

胃腸働きを促進する薬、毛玉除去剤の飲ませる。

症状がひどい場合には手術をします。

◆予防方法

日頃からブラッシングをこまめにしてあげましょう。

腸の常に働かせてあげることが重要なので、しっかりとチモシー(牧草)を主食にします。

ペレット・野菜・果物などを主食にしないように注意が必要です。(生後半年~1年程度まではペレットも重要です)

 

腸コクシジウム症

腸にコクシジウムという寄生虫が寄生する病気です。

◆症状

下痢が多くなります。

その他、食欲がなくなる、体重が減るなどの症状がある場合もあります。

◆原因

同じくコクシジウムに感染しているうさぎの糞を経由して何らかの原因で感染することが多く、買ってきてすぐの子うさぎにも多いです。

◆治療方法

サルファ剤などの抗生物質を投与します。

◆予防方法

野うさぎなどの糞がある公園や広場などにはあまり近づけないようにしましょう。

また、犬や猫などの糞を経由して感染することもありますので注意が必要です。

もし家で複数飼っている場合には1匹が感染した場合には同様に近づけないように注意が必要です。

免疫力の高いうさぎの場合には感染しても発病しないようなので、食事管理、定期的な運動をさせ体調管理をしっかりとしてあげましょう。

 

熱中症

うさぎは暑さに弱い動物です。

熱中症になりやすく、人間と同じく生死に関わる病気です。

◆症状

ぐったりしたり、下痢、くしゃみ、鼻水、首が傾く、ふらつくなど様々な症状が現れます。

また、耳が赤くなります。

◆原因

室内温度の高い室内にいることが原因です。

基本的に26℃以上の室温は危険だと言われています。

◆治療方法

熱中症の症状が現れた場合には応急処置をしましょう。

人間も同じですが、まずは体を冷やす、水を飲ませることが大切です。

部屋の温度も下げ、風通しをよくしてあげます。

自分で症状を判断せず、必ず病院に連絡を入れてから連れていきましょう。

主に輸液療法を行います。

◆予防方法

夏は必ずエアコンをつけるようにしましょう。

昼間だけでなく、夜ももちろん24時間フル稼働です。

室温は18~24℃程度に保つようにしましょう。

 

斜頚(しゃけい)

首が傾いて、バランスが取れずに体が転がってしまうような病気です。

◆症状

文字の通り、首が傾きます。

その他、同じところをグルグル回る(自分のお尻を追いかけ続ける)ような行動、斜頸により傾いてしまった方向に倒れこんだり転がってしまうこともあります。

また、眼振(眼球が左右または上下に動き続けること)もあります。

◆原因

エンセファリトゾーンという寄生虫の感染による小脳の炎症、パスツレラ菌などの細菌感染による内耳炎や外耳炎が主な原因とされています。

 

◆治療方法

基本的には細菌、寄生虫からの感染がほとんどのため、発病原因によって違いますが、抗生物質、ステロイド剤、寄生虫の駆除剤などを投与します。

◆予防方法

ケージ内などをこまめに掃除して清潔に保ってあげましょう。

また、どれだけ気を付けてもかかってしまうことはありますが、食事管理と適度な運動をさせ免疫力を高めることで感染のリスクを減らすことができます。

 

子宮がん

子宮に悪性の腫瘍ができる病気です。

人間と同様にうさぎでもあります。

子宮がんは基本的にメスうさぎのみがなります。

◆症状

血尿、元気がない、お腹が痛そうな仕草

◆原因

特に原因はありませんが、子宮がんは基本的にメスうさぎしかなりませんので、注意が必要です。

◆治療方法

主に外科手術にて治療を行います。

子宮と卵巣を全摘出します。

◆予防方法

避妊手術をしましょう。

避妊手術をすることで子宮がんにはなりません。

基本的に避妊手術は1歳までに行った方がいいと言われています。

子宮がんは2歳半ばあたりからなると言われていますのでできれば1歳になる前に済ませてあげておいた方がいいと思います。

しかし、避妊手術にはリスクもあり、簡単には決められないと思います。

避妊手術に関する詳細な情報はこちら「メスうさぎの避妊手術の重要性・死亡リスクを理解しよう!」をご覧ください。

 

まとめ:うさぎに多い病気とその症状や原因、予防法を理解しよう!

どうでしたでしょうか。

うさぎの病気にいち早く気付いてあげるためにも飼い主である私たちがある程度うさぎの病気を知っておくことは大切なことです。

基本的に何の病気にでも言えることですが、しっかりとした食事管理と適度な運動をさせて免疫力を高めておくことで病気のリスクは減ります。

また、子宮がんなど事前の予防方法をしっかりしておくことでほぼリスクを無くすことができますので、メスうさぎを飼っているみなさんは是非というよりも必ず避妊手術は受けさせておいてあげてほしいと思います。

日頃のスキンシップをすることもうさぎの変化に気づいてあげる要因にもなりますので、うさぎにしっかりと愛情を注いでスキンシップをすることを心掛けたいましょう。